米粉について

■背景

食生活の変化に伴い、日本人の主食であるお米の消費量が減少し続けている中、お米の代替え品として普及してきた「パン」「麺」の原料である小麦粉はほとんど輸入に頼っています。
日本はお米の自給率が高く、輸入品の小麦粉に頼らない新たな食材としての米粉が期待されています。これまで小麦粉で作られていた製品に米粉を使用することで、「小麦の代用」として新たな食感を持った新製品開発が可能になりました。
また地域で生産されたお米やその他の食材を活用した「地産地消」「食育」への取り組みが期待されています。そしてアレルギーフリー食品として、体に優しい食材としても注目されています。

■米粉の特徴

米を粉にしたものを一般的に「米粉」と呼んでいます。
昔から米粉は団子や饅頭などの材料として使われていました。「上新粉」やもち米で作られた「白玉粉」、「道明寺粉」などがその代表です。
近年では製粉技術の向上により、米粉に含まれるデンプンになるべくダメージをあたえず、微粉砕することができるようになりました。そのおかげで「米粉」は、パン、クッキー、シチュー、てんぷらなどの一般の料理にも使えるようになりました。
千葉県ではうるち米の「ふさこがね」が米粉に向いているとされています。

■米粉の特徴

●食感
もちもち・さっくり・とろーり・カリッと、調理方法によって食感にバリエーションが出ます。

●必須アミノ酸たっぷり
体内で重要な働きをする、必須アミノ酸が小麦より多く含まれています。

●小麦アレルギーの方にも安心
米粉100%の調理用米粉を使えば、小麦アレルギーの方でも安心です。

●ダマになりにくいからお料理も簡単
グルテンを作らず吸水がいいため、粉を溶かすときにダマになりにくく、シチューなどのとろみ付けも簡単です。またお菓子作りで混ぜすぎて失敗する心配もありません。

●カロリー控えめ
米粉は油の吸収率が低いため、てんぷらや揚げ物などは余分な油を使わずカラッと揚がり、カロリーを低く抑えられます。

●満足感
お米と同じように、米粉も消化時間が長く、腹もちがとても良いです。

■米粉お料理の特徴

●スポンジケーキやシフォンケーキの場合、食感がしっとりします。

●クッキーやチュイール(薄焼き)の場合、かるくサクサクに仕上がります。

●ソテーの場合、ころもを薄く、まんべんなく付けやすいので、かるく仕上がります。

●スープを作るとき、片栗粉のようにとろみ付けができます。価格も片栗粉よりリーズナブル。

●スープやルウなどは、米粉を用いることで、冷めてもとろみを失わず美味しく召し上がることができます。

●てんぷらの衣やホワイトソースを作るとき、小麦粉と比べてダマになりにくく、混ぜ具合をみて、とろみの微調整もしやすくなります。

0 件のコメント: